アサミヤカオリ

スプートニクのアサミヤカオリのネタバレレビュー・内容・結末

スプートニク(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

このジャケット、逆詐欺じゃない?

ものすごい重厚で胸熱なSFだった。
エイリアンの姿も気持ち悪さの中にキュートさがあって、おもちゃを抱きしめる姿なんか、こちらから抱きしめたくなるほどよ。

でも、最後のタチアナのミスリードは正直蛇足に思えたけど。

エイリアンはなんとなくスプライス的ななんともいえない気持ち悪さと人間らしさの共存がいいのね。

今作のいい点は、最初は敵対視してた科学者や宇宙飛行士の人物像が逆転して人間味が出てくるところや、逆に一見厳しそうだけど優しく見守る上官が実は一番最後だったっていう人間ドラマの旨みを生かしているところ。

だから壮大なようで実はめっちゃ地味な今作が見てて飽きないのはしっかりしたキャラ作りにあるのだと思う。