“人間は二種類に分かれる
奪うものと 奪われるもの
捕食者とその餌食
ライオンと子羊。
そして私は子羊じゃないわ”
おお!!久々にストーリーが面白い映画に出会った!
判断力の衰えた身内のいない老人をケアする”法廷後見人”として働くマーラは
老人ホームなどと結託し悪徳にお金を稼いでいた。
そんな時目を見つけた生涯孤独の金持ちおばあちゃんは実は激ヤバで…というお話
マーラは鳥肌が立つほどやな奴だし、もはや悪人しか出てこないし誰にも共感できないんだけど
法律という制度のもと 自分の意思も通らず
あれよあれよと進んでいくストーリーに本当に恐ろしくなった
完全にボケちゃってるならまだしも
意識がある程度あるのに
“あなたの為よ”と財産も住んでる家も奪われ
老人ホームに入れられる。
遅くなるとホームのお金を払えなくなるから。
部屋の空きがあるうちに。
火事でも起こして大惨事になる前に。
ぼけ始めてるけど誰も近くで見守れないから。
ホームは何かあっても病院と提携しているから安心。。
あたかもな言葉を並べて老人ホームに入れられた本人の幸せは?
生きていく唯一の幸せが庭に遊びに来る猫にエサをあげる事だったとしたら?
奮発して買ったふわふわのベッドで一日を終えることだとしたら?
亡き夫(妻)との思い出が詰まった家で
近くにいると空想しながら生活することだけが生きがいだとしたら?
なんだかとっても色んなことを考えさせられた今作は紛れもなく良作!
よかった〜!