CHEBUNBUN

全自動レストランのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

全自動レストラン(1926年製作の映画)
5.0
【このレストランでは種から料理を作ります】
今回の企画はセットリストが素晴らしく、『たまご割れすぎ問題』の次に、たまごをプレゼントとして渡す本作から始まる物語を繋げたのにニヤつく。好きな人の父親に、「娘と結婚したいです」と伝えに行くも、なぜかレストランでバイトする羽目に陥る。気がつけば、フロアに自分ひとり。地獄のワンオペが始まる。『たまご割れすぎ問題』に引き続き、爆破が抱腹絶倒のギャグとなっており、爆破後の世界の凄惨たるやに笑いが込み上げてくる。破壊をバネに、食事提供マシンを作るチャーリー・バワーズだが、これがまた滑稽である。複雑な操作により、人間が機械を操っているのではなく、人間が機械に使役されている状況が生まれる。そして、食べ物は種から作る気の遠くなるような過程となっているのだが、あまりに立派な機械なもんだからマネージャーはあっさりと受け入れてしまうのだ。複雑な技術は魔法に見えるとはまさにこのことと言えよう。
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