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14歳の栞のminatoのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
4.7
ドキュメンタリーは演出の介在がどこまで許容されるのか、その線引きが視聴者によって違うから、そもそも受け入れられるハードルがめちゃくちゃ高いと思う。
しかし、この作品でそこを論点に批判する人はいないんじゃないか。
ドキュメントか否か、演出の介在の有無を吹っ飛ばすこの作品の信憑性・納得感を担保しているのは、視聴者全員が等しく持つ14歳の記憶なんだと思う。
「中学であんなことしたな」「あの登場人物、アイツにめっちゃ似てんな」とかあまりに投影できるものが作中に多すぎる。
とんがってても心の中で思ってる事とは裏腹の行動をしてしまってる時とか、いわゆる思春期には有りがちのあるある。
大人になると忘れちゃうんだと思う。ダサかった自分だし、黒歴史かもしれない。
でもやっぱりそのとき好きだったものとか、思ってたことは自分の奥底に眠っているはずで、その気持ちは定期的に思い出さないと、あの頃憧れた大人の生活がどんどん遠のく。
だから新社会人になったいま見れてよかった。
絶対面白い番組作る。
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