菩薩

14歳の栞の菩薩のレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
1.1
ダサくてチャラい大人になりたくないと言わせておきながらダサくてチャラい映画になってて笑う。冒頭の馬ぁ〜の時点で無理かもと半分まで降ろしたシャッターがYOUのナレーション入った瞬間に下まで降りた。二宮健みたいなうるせぇだけの劇伴もどうかと思うし、挙句エンディングの余韻を完全に掻き消しぶった斬るクリープハイプのうるせぇだけのリフの入りも最悪。限られた尺の中で何度も「さっき見た」やホームビデオ映像を連発する編集もどうかと思うし、せっかく稀有な被写体を得たとて撮る側の意識と感性がこれじゃ台無しでは。どうかこの作品が彼・彼女らの今後の人生にとってネガティブな方に働かないでくれと願うことしか出来なかったし、ずっと撮り続けますとのストーカーメンタルはさっさと捨て去って欲しいと祈った。インタビュー入る時点で無理なのは分かるが、どうしてワイズマンの様に撮らなんだと私の中のガープ中将が号泣している。自分でもまさかこんなにも無理だとはと驚いているし、これをエモの一言で消費するだけのダサくてチャラい大人にはなりたくない。どんな感情よりも心配が圧勝する。
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