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14歳の栞のaugustaのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.8
期間限定でいつ観れなくなってもおかしくない作品性であるが故に、、どうにかこのタイミングで観れて良かった。

最後のエンドロールシーンは、ドラマの終わりみたいな河原の画で最高の幕引きでした。

誰も知らない14歳の子達なのに何故か夢中になって観ちゃえる不思議な作品。

誰しもが通った中学時代のあの独特な感覚が蘇るからだろうか。
3年生でなく、2年生という所もまたニクい。

リアルだと、不登校の子は最後の集合写真も結局来(れ)ないし・・
悪く言う訳ではないけど、皆気にしている様でなんとなく心残りではあるものの、結局は無関心の領域だったり、他人を気遣うって事よりも他人からの見え方(自衛の心)のほうがはるかに意識過剰になってしまう様な、そんな正直で純粋なただただ諸刃の繊細多感な36人の発展途上な1ページ。

撮られているし、学校の誰かに観られちゃう事もおそらく分かってるから、それぞれの子のインタビューも全部が全部を曝け出しているって感じもしなくて、この瞬間本音っぽいなって覗かせる、かなりの膨大な映像を編集しきって、ここまで観やすくストーリーとして成り立ち、まとめてるってのも凄いなって映像を通してすごく感じさせられた。

さくら、咲きますね
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