事実は小説より奇なりというか、何気ない中学生の言葉で構成されているが心には確かに染み込んでくるドキュメンタリー。
中学生ならではの距離感のなさが生む言葉の数々。
自分を卑下し、他人を傷つけ、大人の口からは出てこない裏のない言葉に溢れてた。それは彼ら彼女らがまだすべて途中で、でもクラスという世界の全ての中で繰り広げられてる。素敵なんだけど残酷な言葉だらけ。
思わず、そんなことないよ、と声をかけたくなるのは歳をとったのか。
35人はまだ義務教育の過程で、すべてがこれからの人生のきっかけになる危うさと希望の塊。
限界のある無限な世界なんですよね。
映画として見てる僕らは傍観者なんだが、35人を見終える頃には結局なにかしらを自分と重ねていて、そこが気持ちの着地点になっていたように思える。
一生撮ってるよ、というのはその通り。
僕らも撮られていたと思う。
35人の人生は続いてんだよね。