JunkoHayashida

14歳の栞のJunkoHayashidaのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.7
中学2年生が実名で登場することから、配信されることはないと友人から聞いて、映画館へ。

初上映は4年前。そこから細く長く劇場上映が続いている。

中学生の多感な感性に、記憶が薄れつつある自分の中学時代はどうだっけ?と思いながら観た。

友達と笑い転げる様子はあどけないのだけど、自身のことを語る時には一転、こんなに深く思慮してるのかと驚く。何よりも中学生がこんなに自分を客観視して、言語化できることに驚く。

大人の私より自分の立ち位置に敏感なのは、若さゆえか、限られた人間関係ゆえか分からないけれど、今の若い世代の生きづらさみたいなものを感じる。一方で、嫌な思いをする人とは距離を置く、自分と違う人を受け入れる雰囲気は、多様性が重視される今の時代を反映していると感じる。

そして、この年になって分かる先生たちの労力の多さ笑 生徒に敬語を使っていたり、こちらも時代の大変さをひしひしと感じた。

色々な気づきのあるドキュメンタリーで、見てよかった。
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