fanvoice試写会にて。スペース汐留
石川慶監督、ライターのジョシュアさんトークショーつき。
filmarksとシネマカフェの試写会も当たってたけどこちらに。
原作は読んでおらず、前情報も入れずに鑑賞。
良い意味で思ってたんと違う!!
ポスターからのSFイメージとはまた違う現実的な感じ。
ネタバレしないで観た方が面白いので(ネタバレNGとも言われたし)おおまかな感想ですが…
とにかく画と音楽が美しい。
真面目な映画、と言う印象を受けた。
ただ、真面目なので途中で飽きてしまう人も中には居るかも??
監督の意図で途中から色味が変わるところと手持ちカメラのブレがダメな人はダメかも。
時系列が行ったり来たりで分からない時あったけどしっかりと考えられた構成ではあった気がする。
助演女優賞は風吹ジュンさんと倍賞千恵子さんと中村ゆりさん。
助演男優賞は間違いなく小林薫さん。
風吹ジュンさんのあのシーンは泣いてしまった。小林薫さんとの年輪を重ねた愛が素晴らしい。
生と死について考えさせられた。
もし私が不老不死の手術をしますか?と聞かれたらどうするだろうか。子どもの将来や孫とかは見たいけど、でも受けないかもしれないな。凄いどうでも良い事なんだけど、不老不死の手術受ける時にベッドが木の上にそのまま寝かされてて、布団とかなくて痛そうだなって思った(笑)
やっぱり昨今の映画もそうだけど「死」があることで感動したり生きようと思わせるから「死」も大切なのかもしれない。
生と死と言えば、今のご時世のコロナウイルスの事とも繋がりがある気がした。この撮影はコロナ流行るギリギリで撮り終えたらしいけど、内容は今のコロナウイルスワクチンを受けるか否か、にも繋がってくるような気もする。
ダンスやヘアメイク、スタイリストさんが素敵だった。
監督、ちゃんと作品見た事なくて初めて知ったけどポーランドの映画学校出身なんですね、映画監督になる前は大学で物理の専攻をして研究してたとか。そこの真面目な細かいところまでの考察みたいなのがしっかりしたように見受けられました。あと映像の繊細さ。
ロケ地は小豆島なんだけど、とある技法であまりそのロケ地の良さが出てなかったけどこの世界を出すにはそうした方が良かったのもわかる。
あと、一般の方?エキストラの方?が話すシーンが幾度かあって、ドキュメンタリーのような質感のシーンがあった。
監督は物理専攻だから、生物とは中々関わりがないけど(でもこれは生物の映画w)今度は物理関連の映画が撮りたいと言っていた。
ちゃんと監督と原作の方とが連携を取ってメールやり取りして、原作のイメージを壊さないように細かいところまで相談したという話を聞いて、素敵だなと思いました。
生物学とは深いんだなってしみじみ。
色々考えちゃうなぁ…