テーマは壮大で深いのに、意外とライトタッチで拍子抜け。軽いとは言わないけど、それに近いものはある。
ハルちゃんは永遠の5歳なのかな、と思ったら違った。そういう変なのと思うところが散見される。病気を持っている人は不老化処理できるんだろうか等々。
主人公リナの人生はぶつ切りを重ねるだけ止まりで、重層的な味わいを感じられないし。
設定の作り込みが弱くて、不老不死や生死についての思考を促すまでには届かず、もったいなさを感じた。
前段のエマさんパートだけは印象に残る。
アート的な鮮やかさと、死をモノ化することの危うさを伝える「ボディワークス社」の話をもっと見たかった。