AKIRAさんの映画レビュー・感想・評価

AKIRA

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クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)

3.1

ライオンの血が混じったことでスーパーパワーを持った男が密猟者や裏社会の悪者を退治。
「ジャングルブック」テイストも少しあって楽しいが、進行がダラダラとしていて・・・。

特権があると思い込む人間に野性
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M3GAN/ミーガン 2.0(2025年製作の映画)

3.3

ミッションインポッシブル、マトリックス方向へ路線変更。
これはこれで面白い。
AI依存しがちな社会への警鐘も入ってるし、同時にやっぱ便利っていいよねーも。
とはいえ敵の存在がありがちで驚きは薄め。
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.1

池松壮亮の冬村かえでが強烈。殺しが好きなヤバいやつ。強さに本物感が出ていて怖い。
ちさと&まひろがピンチに陥り、ハラハラ。
死を意識して弱気になったまひろを叱咤するちさと。
お互いに要石となって”人間
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

感情的な場面の演出と劇伴が過剰。やかましくてゴシップ的に見えた・・・。

太陽が天使の梯子として祝福するようなラストカットは好き。

一人で重たく抱えている寂しさに気付いて、人間の尊厳に寄り添う関係性
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ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い(2024年製作の映画)

3.9

実写に近い印象の質の高いアニメで描かれる映画「ロード・オブ・ザ・リング」の約200年前を舞台にした物語。

エオウィン(ミランダ・オットー)の語りによって効果的にローハン峡谷の成り立ちを伝えてくれる。
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ふれる。(2024年製作の映画)

3.1

謎の生き物”ふれる”の効果で争わない世の中に。
悪意が蔓延りがちになるネット社会には必要かも。

秋、諒、優太の友情にまつわるあれやこれが、いまひとつ共感に乏しく・・・。

ケセランパサランみたいにな
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.0

強さと弱さ、希望と絶望といった対称性を意識させ、死者と生者に思いを寄せる詩的な映画。
叙情に満ちていて見入る。

終盤に登場するミシェルがマーサにそっくりやん!と思ったらティルダ・スウィントンの二役だ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

距離やタイミングによって結ばれないことがある男女の機微を淡々と。
アーサーが良い人でよかった。
ノラ/ナヨンとヘソンが見つめ合うラストシーンが素敵で粋。無言だけど感情は漏れていた。
イニョン(縁)があ
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

突如始まった2分間のループに驚き、混乱し、慌ただしく理解につとめ、やがて・・・ループに慣れて楽しんでゆく面々。おもしろ!
2時間や20分ではなく2分の設定が絶妙。2分きっかりでループが連続したら慣れて
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今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

4.0

共感ポイント連発の女性に出会ったらそりゃあ恋しますよ。ウキウキ弾んで浮ついちゃうよ。ひゃっほー。おうおう良いな若者の恋。応援したろやないかい。ってなラブストーリーかと思いきや、中盤以降ドーンと重たいも>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

その家にやってきた人はみな消える。地下のさらに奥、入り組んだ坑道。そこにいるのは・・・。
役立たずな警察、こら!
暗闇で得体の知れないものに襲われる恐怖!
警戒心を持ちながらも勇敢なテスに共感させ、し
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見える子ちゃん(2025年製作の映画)

4.0

数え直しがクドい開幕にイラっとし、その先もゆるい進行で心配に・・・。
出産間近まで働かせる教育現場・・・。四谷みこの親はネグレクトなのか?幽霊が見えるうえに家庭環境もツラいのね。。

文化祭の出し物で
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事故物件ゾク 恐い間取り(2025年製作の映画)

3.0

「みんなが行くほうに行くな」の言葉を胸に置いて夢を叶えに東京へ出てくる八尋、事故物件に住まわせられる。w
その後のドラマはどうでもいいとしか感じない内容で退屈。
前作からの劣化が激しい・・・。
滝藤さ
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

4.0

食材を探して東奔西走。合間にはもちろん食事で空腹を満たす。
直感で店を選び、当たりを引く井之頭五郎。
SUPで海を渡ろうとするのはツッコミしかないが、安定の食レポ。飯テロ祭りで面白かった。
今作の芯と
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.1

うぉ!かっこええ。うわ!痛い。ぬわっ!この野郎。いっけー!(語彙力)

寄る辺のないロッグワンが九龍城砦で渋い親父のロンや人情味に熱いソンヤッたちに出会い信頼と友情を育んでゆくが、クソ黒社会が平穏をぶ
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ババンババンバンバンパイア(2025年製作の映画)

3.5

原作未読。
下ネタ連発なのかと不安だったがそうではなく、普通にストレートなコメディで安心。
急にミュージカルが始まったり(バンパイアハンターの歌が最高)、それぞれの思いが交わらない片側通行っぷりも愉快
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きさらぎ駅 Re:(2025年製作の映画)

3.6

難易度が上がった2回目。はたして生還者は現れるのか。
バックベアードみたいなのが出現する異世界は何なんだ。ただ人間を食べたいだけの世界?
純子の性格悪いな。
春奈と明日香がタッグを組めば異世界を乗っ取
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きみの色(2024年製作の映画)

4.0

チューニングの合った3人の青春歌唱劇。
淡いトーンで眼前に広がる色彩豊かな映像が素敵。
雪夜のジゼル、寄り添う3羽の雀、人知れず廊下で舞う日吉子先生、見送りの「がんばれー!」、空に舞う虹色の紙テープな
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早乙女カナコの場合は(2024年製作の映画)

3.7

融通の効かない恋模様を静かに展開。静かすぎてやや眠気。

橋本愛を中心に女優陣が素敵で、彼女たちの悩みながらも前を向く生き方は共感を誘い、応援したくなる。

男性陣はあんまり・・・。勝手さが目について
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

4.0

冒頭からすべり気味で乗れなかったが、のんさんと滝藤賢一さんの息が合いだしてからは自然と劇中へと導かれた。
カリスマ書店員(橋本愛さん!)、東十条の家族など楽しめる要素も多い。

文壇をのし上がってゆく
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ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

4.0

自分のために動いてくれる両親たちを見て「私だけじゃなく、みんなを助けてほしい」と思うようになる佳美。その利他の精神で行動する家族を描いたホームドラマ。

教授ほんま・・・。どっちを見て医者をやってるん
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花まんま(2025年製作の映画)

4.2

兄妹の俊樹とフミ子が経験する世にも奇妙なドラマは、落語のような人情物語。
ベタだけど、泣き笑いの波が自然で心地いい。
関西出身者を揃えた配役の効果も抜群。

阪神さんとウイカさんがいるお好み焼き屋、近
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教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

教皇選挙(コンクラーベ)は仁義なき根比べ。
次々と問題が浮上し差配するローレンスの心労は増すばかり。
サスペンスフルな人間ドラマが重厚で見応えあり。
音響デザインも素晴らしい。(爆発はびっくりした)
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Flow(2024年製作の映画)

4.3

水位が上がる世界から黒猫を筆頭にした動物たちの逃避行。
流麗なカメラワークと美麗な映像に誘われ、神秘的なファンタジーに引き込まれてゆく。
「ICO」「ワンダと巨像」「Stray」といった名作ゲームを想
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ゴーストキラー(2024年製作の映画)

3.5

清掃係の仕事が雑・・・。そのおかげで空の薬莢が一般人の手に渡りドラマが始まるわけだが。
薬莢を拾って幽霊と協力関係になる設定は面白いんだけど、ベビわるテイストすぎて新鮮味なし。
普通の大学生、松岡ふみ
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ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

4.0

隠れてないですんなりメディナに協力しちゃうのは拍子抜けだが、ろくでもない組織を壊滅に追いやる過程は捜査の痛快度が高くて見入るし(ハーバー最高!)、何よりブラザーフッドの魅力が強くて面白い!
正反対の性
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ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

3.8

「テロ、ライブ」のリメイク。
オリジナルほどのインパクトは無いが、視聴者リテラシーも問いつつ権力者と報道の関係も突いており見応えあり。
Perfume「Human Factory -電造人間-」も含め
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.1

ほぼ1つシチュエーションながら巧みな語り口で引き込み、次第に緊迫感を増してゆく展開に息を呑む。
信頼できる存在はどこに・・・。そんな嘆息を呼び、やがて迎える辛辣で壮絶な結末・・・。
ビターな作劇に震撼
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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.0

限界突破時の作画がクドいし精神論に終始していて冗長に感じたが、走ることを宿命付けられたウマ娘たちの葛藤と不屈の魂を描き切っておりシリーズ全体の真髄、根幹にも迫っていた印象。
走り続けて未来を拓くジャン
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トラペジウム(2024年製作の映画)

4.0

時代を反映しつつも普遍的な成長物語。
打算や嫉妬を抱き込みながら目的のため友達作りをする主人公。好き嫌いではなく、その推進力は清々しい。良し悪しはあれど、確実にエネルギーを見せつけ印象に残る。
主人公
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

3.5

撮影や劇伴、エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアースの演技は印象的だが、ストーリーには乗り切れず。エピローグで納得させられそうになるが、振り返っても得心はいかない。
3時間、何
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

強いコンサルタント(会計士)。面白い!
息子の限界を越えさせようと父親に特訓を仕込まれた男。やがて手に職を持ち、悪事を排除する道へ。

異質は特質。
弱者に希望を与える側面も宿したアクション劇。

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室町無頼(2024年製作の映画)

4.0

民から金をむしりとることしか頭にない大名たち・・・。
目障りを叩き斬って、燃やして、無頼を貫く大泉洋の蓮田兵衛かっけぇ!
中盤やや退屈だが、クライマックスの哀切を背負った痛快なアクションは見どころ満載
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.1

惨い歴史に触れる旅を通して痛みに向き合い、かけがえのない存在を確かめあうデヴィッドとベンジー。
2人を自然と好きになってゆく映画。
ピアノの音色に酔いしれるように心地いい軽妙な人間ドラマ。

(2023年製作の映画)

3.6

洋子と昌平の意思疎通ドラマが本作を嫌な話に留めない重要な役割であったが、出生前診断は安直に見えた。

さとくんが凶行に走る心理が恐ろしい。

声を上げられずとも存在の尊厳はたしかにある。
命を奪う権利
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

何気ない日常生活の背後で時折聞こえてくる異音が怖い。

音を雄弁にした演出により、人間の闇が際立つ。

この家族は無関心を決め込んでいるのか、それとも本当に無関心なのか。
どちらにしても恐ろしい。
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