実に久しぶりにレビューを書いています。最近ちょっと生活が変わってより家で仕事をする時間が多くなり映画を観る時間というのを上手くとれなくなってました。1時間のドラマは観れるのですが生活と仕事の境目がちょっとあやふやになっていて今までは映画を観てた時間にもちょっと仕事関係のことをしたりとか色々気になってじっくり映画を観るという時間を作れないでいます。ということであまり映画は観てないのですが未レビュー作品はたまったままなのでレビューを書くくらいの時間は時々取れればなと思います。
今作は多分町山さんがラジオで話してるのを聞いて観たいなと思っていたのかと。主演のアンジェリーナ・ジョリーですが彼女を一番最初に観た作品が「ジーア/悲劇のスーパーモデル」という作品で当時はすごく若くて可愛らしいというイメージでした。それからしばらくして彼女を見たらちょっと老けて見えてしまってそれ以来ちょっと苦手に感じていました。ひどいルッキズムですよね。そんな偏見多い自分ですが今作はアンジェリーナ・ジョリー主演というのを知らないで観ました。観始めたらあれ、アンジェリーナ・ジョリーじゃね?ってなりましたがすでに没入していて気になりませんでした。ストーリーはトラウマを抱えた森林消防隊員のハンナが殺人者に追われてる少年と出会いその少年と救うために奮闘する、というものですがとにかくすごい迫力でした。スリル、感動、恐怖、といった全ての感情を揺さぶるストロングスタイルな作品でした。圧倒されて観終わった後が問題でした。我にかえるとなんだか空っぽで寂しいという気分になりました。これは個人的なことかも知れないですがアメリカという国の田舎って本当に自然以外に何もなくって文科系な人間にとってはすごく虚無な気分になってしまったりするのですが、今作観終わったあとに丁度そういう気分になりました。これがヨーロッパやアジアの様に歴史と文明がある環境だと何かそういう文明の形集ったものが心の拠り所になるんじゃないかって思います。映画の最後にブルックリン・ブリッジが映るだけでも何かそこに観る人が投影するのではと思いますが今作では大自然という環境でそこにあまり馴染みのない人間にとっては何か不安が残ってしまうのかも知れません。とは言え観てる間はすごく没入できて楽しめたので観てよかったとは思っています。