濱口竜介監督のオムニバス。
非常にユーモラスでシュールな群像劇。
滑らかでリアリティのある演技から一点、核となるシーンではあえて感情を抑えた演出で言葉、想いの純粋なやり取りを表現されていて俳優陣は大変だったろうなと。
個人的には、『ふたつめの扉は開けたままで』という短編が好み。渋川清彦さんの圧倒的教授感!
世の中は偶然と想像で溢れている。少し視点をズラすだけでこんなにも面白いドラマが生まれるのかと。
脚本とキャスティング、演出と映像表現、どれもがしっかりとまとめられていたアーティスティックな短編集。
楽しい時間でした。