二十三歳

偶然と想像の二十三歳のネタバレレビュー・内容・結末

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022/01/08(1作品目)📍横川シネマ

短編3本構成の映画は初めて観た。
3本ともベース?というかテーマ?はおそらく「浮気」かなと思った。
形は違えど、3本とも浮気って言葉がセリフに出てくるから。
正直、1本目に古川琴音ちゃんが出るってので、それが目的で観に行った。
でも3本とも見入ってしまって、温かかったのに冷めて苦くなったコーヒーを出る前に一気飲みした(笑)

1本目は言わずもがな最高。
タクシーの中の会話が、友達の会話を覗いてるみたいで楽しかったし、長回し風の撮り方がよりリアリティを出してて最高に好き。古川琴音ちゃんの演技が本当に本当にだいすき。狂気的な行動をしたのに「わかんない」って言っちゃうの分かる。だってわかんないもんね、自分の気持ちって自分でコントロール出来るものばかりじゃないもんね、って気持ちになった。
最後のカフェのシーンで琴音ちゃんが言った「そこまで無粋な女じゃないから」が刺さった。最高。

2本目で印象的だったのは、奈緒ちゃんのロボットみたいな喋り方。なんで佐々木くんと喋るときは普通なのに先生の前では機械的な喋り方なんだろう?と思ってたら、陥れようとしてることがバレないか緊張でか、とあとから気づいた。予告は見ないしレビューも読まずに観に行く派はこういうときに困るなあ〜と(笑)
個人的に渋川清彦(瀬川先生)の演技が好き。恋する母たちを思い出した。

3本目はまさかのどんでん返し。ビックリした、ほんとうに度肝を抜かれた。「ええ!?そんなことある!?」って夏子のセリフを聞いたわたし「ほんまそれ」。
LGBTQ要素も入ってて、いまの若者が大人になったらこういうことってもっと増えるんだろうなあ〜とぼんやり考えた。
凍らせた羊羹が美味しそうだった。

3本を見終えてプリンが食べたくなった。おそらく3本目の凍らせた羊羹の影響(笑)
2022初作品、最っっっっ高の映画初めだった!!!
横川シネマで観たのは逆光に続いて2作品目。今年はもっと観たいなあ!!!
なぜか「街の上で」を見返したくなりました。あと古川琴音ちゃんがなんか宮崎あおいっぽくて「きいろいゾウ」をもう一度観たくなりました!!!