ねこみみ

偶然と想像のねこみみのネタバレレビュー・内容・結末

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何から書けばいいのか…
絶賛したくなる感じでもないんだけど、心にしっかり残って色んな感情を染み込ませてくる映画だった。

第一話 魔法(よりもっと不確か)
・タクシーの中での、ながいながいつぐみの自分語り。見てるこっちは、共感性羞恥で死にそうになる。身に覚えがありすぎる、自分しかたのしくないってわかってても話したくて止まらない自分語り。
・ドライブマイカー終盤の車中での会話を思い出す。
・あまりに自分語りが長くて、だんだんめいこが何を思っているのか心配でたまらなくなってくる
・自分のことなんてわからない
・カズにしか話せないから
・どちらも失うかもしれないけど、いい?
・どちらも失うかもしれない想像
・現実はこんなもんだ。


第二話 扉は開けたままで
・瀬川先生かわいそうすぎてつらい
・先生がいつも扉を開けていたいちばんの目的を想像する
・型にはめられることに抵抗する
・誰かがそれをやらないと
・常識に当てはめて、自分を殺して生きて、なんの意味がある?
・賞なんてとるまえに、話したかった

第三話 もう一度
・ああ、誰もお互いをわかっていない、また共感性羞恥
・コロナ禍の風刺か
・時間に、ゆっくり殺されていく
・あなたは幸せなの?
・幸せじゃない、と言ったら怒られそう
・情熱を感じるものが何も無い
・あなたにしか言えないから。

全編小説を読んでいるようで、じわじわと心に染み込んでくる。深い深い言葉の遊び。
印象的な場面は真正面からのアングルになる。

人は人との交流で生きている。
第三話が圧倒的にすき。

すべてのセリフをもう一度、テキストで読みたくなる。
ねこみみ

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