akubi

偶然と想像のakubiのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
5.0
寂しくてあたたかくて可笑しくて、絶望のあとにはきっとどこかに救いと解放があるのだと、いつも抱きしめてもらったようなここちになる。彼の言葉にどうしてこんなにも涙が溢れてくるのだろう。彼の映画をたっぷり身体にしみこませて幸せを味わうくらいにいまは かさかさ でよかったのかもしれないと、この生きづらい日々に感謝したいくらい。ひとを好きになって自分のことも好きでいいとゆるしてもらえて笑えちゃう、最高の"偶然と想像" の物語たち。或いはわたし自身の"経験と感情"の道しるべ。
決別と前進。報復と開花。後悔と安慰。いままでのわたしとあなた。迷子になったらまたきっと思い出す。発展途上の街。人生最大の過失。そして出逢いの偶然性における曖昧だけれども信頼しうる親密さ、を。
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