このレビューはネタバレを含みます
「ゆっくり時間に殺される」
この言葉にはっとさせられた。
1話目
理屈抜きでどうしようもなく惹かれるときってあるよね。男の人の優柔不断さがリアルだった。結局オチは忘れられない女にいくのかよ、と思ったら、そこまで馬鹿じゃなくてそこもまたリアルだった。
琴音ちゃんの想像と、現実。
2話目
棒読みの話し方が癖になるなあ。
会場内で一番笑いが起きてたのはこのお話。
オチの解釈がまだ不充分なのでもう一回見たい。
3話目
偶然が、想像になる。
この話が最後にきたことで、爽やかですっきりした終わりになっている気がする。
叶わなかった後悔、一番美しかった呪いからの解放。
お互いがお互いのきっとかけがえのない人になった瞬間を、こんなにはっきりと見ることができて単純に嬉しくなった。
人と人が繋がること、人が人を思いやることに、一緒に過ごした時間や、出会ったきっかけや、関係性はあまり関係がない。
そういうものを見せつけられた気がする。
最初に夏子が鮮明に覚えているはずの彼女を間違ったことから始まって、最後にあやが思い出せなかった友人の名前を思い出しておしまい、というのがよかったな。