ジョン

偶然と想像のジョンのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.5
モデルナワクチン接種のついでに観てきた。全体の評価が4.2ということでハードルは上がってたけれど、それを優に超えてきた。正真正銘の傑作。

と言いつつ、魅力を完全に言葉にできない。副作用と闘いながらレビューを見たりパンフレットを買って隅々まで読んだりして、今のところ一番しっくりくるのが予告の動画にあった"人生賛歌"という言葉かな。人生って偶然の連続で、それが必然であったにしろ、偶然であったにしろ、それらの一瞬一瞬は輝かしい。三話ともまさにその一瞬を切り取ったもので、自分はその美しさに感動したんやと思う。

棒読み気味な演技や長回しなど、独特の演出も面白いし、軽やかなピアノ曲も魅力的。そしてシンプルに笑える。小難しいと思って敬遠してる人に是非観てほしい!


以下、各話の感想。
第一話「魔法(よりもっと不確か)」
正直これはそこまで好きじゃないかな。ほいで芽衣子めんどくせーってみんな思ってたやろうな。でも追いかけようとするところとか気まずいあの瞬間は笑った。一つ強くなったラストが素敵。ズームも好き。古川琴音の存在感凄い。

第二話「扉は開けたままで」
これはタイトルから良い。きっと心の扉という意味合いもあるんよな。瀬川教授大好き。あの言葉は響いたな~、と思った矢先のあのズーム。笑っちゃう。

第三話「もう一度」
これが一番凄かった。ここまで言語化が難しい感動は中々ない。意表を突く展開と徐々に込み上げる思い。そして望み。完璧ともいえる一本やった。
ジョン

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