このレビューはネタバレを含みます
短編集3つ。
共通する要素というか軸のようなものがあり、違う角度から違う演者が違うものとして演じているような感覚があった。
特に多い会話シーン、言葉のやりとりが秀逸。
女性の朗読シーンが謎めいていてとても官能的だった。
声がいい。
#1 魔法(よりもっと不確か)
#2 扉は開けたままで
#3 もう一度
徐々に重みを増していて、特に#3が心に響いた。
相手が必要としてる人物に見えている、私にもそう見える、演技が素晴らしかった。
人は人の心がわからない、正しい選択ができない、究極のどうしようもなさを見せられる。
時には見知らぬ誰かが、誰かの身代わりになって心を解放させてあげる、そのために他者と関わるのかもしれない。
望めば苦しみを得る、誰もが似たような欠陥を抱え、心に穴を開けて生きている。
しみじみ…。