評価の分かれる作品だと思う。
以前、ドライブ・マイ・カーを見たあと村上春樹が好きだという友人に原作本とあといくつか短編集を借りて読んでみたものの、やはり肌に合わず「わからん…さっぱりわからん…」と頭を抱えていたら、友人が「村上春樹は言葉のリズムや組み合わせを愉しむんだよ」って言っていたが、今作を見るとその友人の言葉やドライブ・マイ・カーで監督の演出と脚本と村上春樹の原作がとてもマッチしていた意味がとてもよくわかった。
私は人間を描くのにす〜〜〜ぐ性愛に話を持ってこうとする話がぶっちゃけ苦手なので、1話目はもうサイコパス女怖い勘弁してくれ意味がわからん以外の感想が浮かばなかった。しかし、2話目はまあ性愛絡みなものの、そういった評価される文学にはなんで唐突に奇を衒った性描写が入りがちなのか言語化してくれるのがとても興味深い。そして最後の3話目は非常に温かく脚本も絶妙で好みであった。
