パピヨン

偶然と想像のパピヨンのレビュー・感想・評価

偶然と想像(2021年製作の映画)
4.0
濱口竜介監督のこの戯曲と云った方がしっくり来る脚本は、自分にはそうとう面白かったです。
【第一話】魔法(よりもっと不確か)
一人の男を元彼女のモデルの女と、今彼女のヘアメイクの女が偶然にも共有してしまうことで、モデルの女に想像が。
【第二話】扉は開けたままで
大学教授への逆恨みでゼミ生の男が、セフレを使ってハニートラップを仕掛けるが、想像があらぬ方向へ転び偶然を生む。
【第三話】もう一度
互いの勘違いから偶然出会った二人の女が、各々の世界に踏み込むことで、想像を働かせて癒されてゆく。
自分は特に第三話に心揺さぶられましたが、それは誰しもが同じ想いを抱いていると思うからです。何気ないそれなりの今の生活と、大切だった遠い過去への何がしかの想いがあるからです。
パピヨン

パピヨン