もって生まれたギターの天才少年ミゲルは、過去の悲しい出来事により音楽は一切禁止の一族に育ったのです。そんなミゲルが日本のお盆にも似たメキシコの祝日「死者の日」に、骸骨になった死者達が陽気に暮らす、まる>>続きを読む
1987年に山田太一により世に送り出された小説が原作で、その翌年に大林宣彦監督により、製作公開された作品です。40才の英雄(風間杜夫)は脚本家で、妻子と別れ一人マンション暮らしです。ある日、幼い頃に住>>続きを読む
1988年の大林宣彦監督作品「異人たちとの夏」と比較すると、不思議な体験を通し郷愁に包まれながら我が人生を考察する娯楽作品に対して、本作品はストーリーをほぼ踏襲しながらも、時代と文化の差異により雰囲気>>続きを読む
不幸に堪えかねたベラ(エマ·ストーン)は飛び降り自殺を決行するが 天才外科医ゴッドウィン·バクスター(ウィリアム·デフォー)の手に寄って 自身が身籠っていた胎児の脳を移植され蘇生します。身体は大人>>続きを読む
1983年、名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」がオープンしました。それはビデオの急激な普及に寄る、映画館の終末時代に抗う様な投資を、映画監督の若松孝二(井浦新)が行ったのです。これは支配人に抜擢さ>>続きを読む
またまた新進気鋭の映画制作·配給会社「 A 24 」の作品ですね。エッジの効いた「ミッドサマー」やら「ヘレンダリー/継承」やら「ムーンライト」等々。
1960 ~ 1970年代の日本でもジャイアント馬>>続きを読む
塚本晋也監督の産み出す作品が波紋のごとく日本人に拡がって行くといいなーっと思ったりします。戦中戦後を生き抜いた先人たちが造り上げたこの国の預金を取り崩して生きている現代人に 何かを探し続けている>>続きを読む
このところ振り返るとアイルランド作品を目にする機会が多いかも「イニシェリン島の精霊」「探偵マーロウ」「ぼくたちの哲学教室」「マイ·ニューヨーク·ダイアリー」「サンドラの小さな家」「博士と狂人」等々で気>>続きを読む
私にピタリとフィットした「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督作品です。
月経前症候群【PMS】で 毎月イライラを抑えきれず人間関係で苦しんできた藤沢さん(上白石萌音)は 中小企業に身を移し周りの仲>>続きを読む
ディズニー アニメーションの実写化作品では「シンデレラ」と 本作品が“トップ2”だと思います。
「アラビアン·ナイト」を元に 魔法のランプを手に入れた貧しき青年アラジンが 愛するプリンセス·ジャ>>続きを読む
想像を超える展開に息をのみ でもこんなことも現実にあることなんだと思います。親の数だけ 子の数だけ 男の数だけ 女の数だけ周りには届かない声(苦しみ)があるのでしょう。平凡な私にも私なりの複雑>>続きを読む
1985年版の監督:スティーヴン·スピルバーグ/出演:オプラ·ウィンフリー/音楽:クインシー·ジョーンズは それぞれが製作に名を連ねて これからの担い手にバトンを渡してますね。特に本作品で音楽を担>>続きを読む
なんでしょう この計算され尽くしたような“ゆるさ”にはやられます。
森田芳光の「家族ゲーム」にも似た世界観は “すっとぼけた”転がし方で社会の底辺に生きる人間をこれ程までに愛おしく感じさせてくれます>>続きを読む
リドリー・スコットの「ナポレオン」みたいかなー? 戦争スペクタクル·バイオレンス。ピンポイントでその辺りを観ていただけたら一見の価値ありってとこでしょうか。ギャグの部分や北野監督の戦国時代への視点と>>続きを読む
サスペンス / スリラー / 法廷劇 / 女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作 / アカデミー賞5部門ノミネート と本作品の華々しい事前情報を胸にスクリーンに向かった多くの方が>>続きを読む
誰でも名前は知ってる「ナポレオン」でも誰でもが知ってるわけじゃないフルネーム「ナポレオン·ボナパルト」と その功罪ですね。
18世紀末のフランス。軍人のナポレオンは大活躍を続け総司令官に その後更>>続きを読む
フランスの鬼才ギャスパー·ノエ監督との初遭遇です。
心臓病を抱えた物書きの夫と 認知症が進行している元医師の妻。独立した息子は両親の心配はしていながら 子育てをしながらもどうにもポンコツで 金の>>続きを読む
イタリアの男子高校生がダウン症の弟とYouTube動画をアップし そこからベストセラー小説へと発展し 更に映画化となったそうな。
姉二人を相手に日々奮闘している5歳のジャックは 念願の弟が生まれ>>続きを読む
世界一のフランスの原子力企業で労働組合代表を務めるモーリーン·カーニーは 会社と中国との極秘取引を知り会社と労働者とフランスの未来のために内部告発をするのです。そして彼女は目に見えぬ強大な力に寄り自>>続きを読む
フランスからバカンスでスペインにやって来た家族にはご多忙に漏れず問題があります。8才のアイトール少年は自身の性別の違和感に苦しんでおり 母親はそんな息子との向き合い方に思い悩んでいます。この事がこの>>続きを読む
ケリー·ライカート監督とは初遭遇ですが、アメリカでは相当高く評価されている女性「インディペンデント映画作家」の様ですね、知りませんでした。
本作品は西部開拓時代のアメリカはオレゴン州の未開の地が舞台で>>続きを読む
私は“ことのほか”本作品の評価が高いのは意外であり “ことのほか”嬉しいです。
私にとって本作品は“ 綾野剛”の力技でして この余りにも個人的感覚は 2015年の「ピース オブ ケイク」と同様です。>>続きを読む
監督·脚本のトラン·アン·ユンとは「青いパパイヤの香り」と「シクロ」以来のなんと30年弱ぶり!と云うスパンでの再会でした。その間の日本映画「ノルウェイの森」も未だに観ておりません。
19世紀末のフラン>>続きを読む
ファン·アントニオ·バヨ監督は「インポッシブル」以来の遭遇ですがその間にはド!ハリウッド作品「ジュラシック·ワールド 炎の王国」なんて引き受けたりして触れ幅あるんだなーっと思ったりチョイ寂しかったりし>>続きを読む
これ好きですね~このドキドキ感がたまりません!スペインの新鋭ロドリゴ·ソロゴイェン監督との遭遇に感謝です。
スペインで実際に起こった事件がベースだそうで世界中どこの国でも田舎だろうが都会だろうが近隣ト>>続きを読む
“漫画”にほぼ触れることの無い自分には原作が大変人気の“それ”であると知り驚いてます。今更ながら漫画のクオリティーに脱帽です。長編小説よりこっちの方がタイパ抜群ですかね。
今泉力哉監督では「窓辺にて」>>続きを読む
自分のようにハリウッド映画よりフランス映画が肌に合う方って結構多いみたいですね。60代から上の方はフランス映画が日本を席巻していた頃をご存知ですかね。57歳のフランソワ·オゾン監督作品は2023年の2>>続きを読む
石井裕也監督作品では、「川の底からこんにちは」や「舟を編む」や「乱反射」や「月」が好きですが、そこに本作品が新たに加わりました。それもNo.1かな。
映画監督としてメジャーデヒューの一歩手前で、企画·>>続きを読む
石井裕也監督は、「川の底からこんにちは」や「舟を編む」や「乱反射」が好きです。音楽の岩代太郎は近年、日本映画界でも益々実績を積み上げてますね。
原作は、相模原市の知的障害者施設で実際に起こった、元職員>>続きを読む
過去にスクリーンは勿論、テレビ放映でも幾度となく観てきたけど「70周年」と云うことで、2024年のスクリーン初詣はこれに決めていました。
日本公開は敗戦間もない「1954年」だそうで、当時多くの国民が>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダース監督(「パリ、テキサス」「ベルリン·天使の詩」「ミリオンダラー·ホテル」)の切り撮った日本人、日本の風景ですかね。そこには職人気質やプロ意識や倫理観や完全なる自立など、誰しもが欲し>>続きを読む
監督:山田洋次✕主演:吉永小百合の「母べえ」「おとうと」「母と暮せば」そして本作品と、右肩上がりのクオリティだと思います。
台詞や考え方が時代的にズレてる!
吉永小百合が役にしっくりこない!
あれこれ>>続きを読む
例えるなら、
現代の日本の主婦が、1582年本能寺の変で自害したとされる「織田信長」の遺骨を発見するようなものですかね。
主婦フィリッパ(サリー·ホーキンス)は職場で理不尽な扱いをされ、夫とは別居中で>>続きを読む
「君は行く先を知らない」のパナー·パナヒ監督のお父上である、巨匠ジャファル·パナヒ監督の作品です。監督自身が脚本·製作·主演を努めた社会派というスタイルは既に定着している様ですね。
パナヒ監督は偽造パ>>続きを読む
パナー·パナヒ監督の長編デビュー作は素晴らしいスタートダッシュを見せてくれました。こんなに切ない家族のロードムービーは今まで出会ったことありません。
イランの広大な大地を車で旅をする四人家族は、足にギ>>続きを読む
女子高生が実習生としてコールセンターで働く前半は実際の事件を再現し、女刑事がその彼女を自死へと追いやった真相に迫る後半はフィクションとなる二部構成です。
実際に起こったこの息苦しいまでの女子高生自死事>>続きを読む