対峙のおひなのレビュー・感想・評価

約２時間、たった一つの部屋で繰り広げられる4人の会話劇にこんなにも引き込まれるとは思っていなかった。役者さんの演技の迫力やなんともいえない間が、あのリアルな会話劇を生んだのだと思う。被害者と加害者では語り尽くせない親としての立場や比較できない価値など様々な要素があり、答えなどないと、両者とも初めからわかっている。けれども置き場に困った気持ちをそれぞれがぶつけ合っている、人間らしさがすごかった。