対峙のぐうまえのネタバレレビュー・内容・結末

ここに来て良作が続いております。ようやく軌道に乗ってきました♪

会談中に、始まりから終わりまで各人が違った様子や感情の変化が見られて、まさに四者四様って感じでした。
いつくかの場面で、誰かの感情がヒートアップするシーンがありますが、それは突然感情が爆発することはなく、徐々に熱が高まってくる。一度小さい火が付いたら、本人達ももう止められなくて、それまでは相手方を配慮していた言動も、気がつけば本音をバチバチにぶつけていた始末。
作品としては一つの場所で登場人物固定、時間の進み方も一定な設定ではありましたが、だからこそ感情の変化が存分に味わえました。

被害者側だけでなく、加害者側の想いも辛いものがあり、特に加害者の父親には共感する場面が多かった。どれだけ批判を浴びても、その時はベストを尽くしていたつもり。後々振り返ってみれば間違っていた行動だったりもっと違う道があったかもしれなかったりと、後悔の念が沸々と募る。劇中で加害者の父親が「あれは失敗だった」と何度も口にしていたのが印象的でした。