何とも評価し難い映画でした。
「ボーリング・フォー・コロンバイン」や「エレファン」、最近では「ニトラム」など銃乱射事件の犯人に迫る作品はこれまでもいくつかあった。
しかし今回は事件の被害者と加害者の両親が一堂に会し話し合うという、聞いただけで胃が痛くなりそうな設定。
序盤はどちらが被害者側なのか加害者側なのかが容易には判別出来ない。
モンスターとなった犯人の親も至って普通なんだということを思い知らされる。
しかし被害者側の心の変化が分かりづらくて、「え、どこでそうなった?!」て思ってしまった。
僕の理解力不足のせかいもだけど…。
いや、単に自分がその立場だったら許せないかもしれない…と思ったからかも。
本来なら憎しみをぶつける相手である犯人も自殺し、その憎しみや怒りは行き場を無くす。
そんな中で過ごす数年間は地獄のような日々だったのではないだろうか。
そういうことを色々と考えると、果たしてあの対話だけでどこまで心が動かされるのかなと思ってしまった。