可愛らしい小品だけど、素晴らしい撮影、素晴らしい編集、素晴らしい演技、素晴らしいテーマ。
文句のつけようがない作品だった。「燃ゆる女の肖像」とすごさはどっこいだけど、キュートな本作の方が断然好きだ。
冒頭の母親が運転する横顔を捉えた長回しだけで、もうこの作品最高やなってなります。
そんなシーンがたくさんあるし、基本的には映ってるもの、シーン自体の愛らしさを楽しむ作品です。
映画はキャスティング9割とも言われるけど、この双子の子役見つけてきた段階でもう勝利確定だっただろう。お父さんも良い感じ。
見てニヤニヤする子供映画というポップさがありながらテーマやアイデアはシンプルだけど、とても深い。
もっと大仰に泣かせるようなことも出来そうな内容だけど、良い意味で軽やかでしんみりとさせないのが尚更素晴らしいと思った