劇場に行きたかったのに行けなくて、やはり行きたかったと思った。シンプルで良い作品。今のところ、この監督の作品にハズレなし。
とにかく8歳のネリーとマリオンが可愛い。すごく似ているのは、本当の双子の姉妹だから。観ている人に分かるように服の色を青と赤に区別していると、確かLiLiCoが言っていたと思う。
時空を越えるというものすごいことをしているのに、後ろの道から来たとさらっと言えてしまう冷静さはどこから来るの?子ども故にそのようなファンタジーも受け入れやすいのか。釣られて私もそこには拘らず、それどころか、観ているうちに生まれて初めて、自分の両親とか祖父母の子どもの頃に会ってみたいと思った。今まで、もしもタイムトラベル出来るなら、偉人とかお姫様とかに会ってみたいと思っていたのに。
特に好きな場面が、ごっこ遊びで役になり切る場面。私もごっこ遊びがすごく好きだった。マリオンが「秘密は隠したいことではなく、話す相手のいないこと(うろ覚え)」と言う。台詞なんだけど、大人っぽすぎてスゴいなって。この台詞が後から効いて来たし。
子どもは大人が思うより大人だし、大人は子どもが思うより子どもなんだと思う。今作はいつになくまともな男性としてネリーのパパが登場するけれど、やはりこれは祖母~母~娘の三世代の女性の絆の秘密の物語。