大学で授業の合間に観たけれど、ふんわり泣いてしまった。時を超えた母娘の交流の中に何層にも意味が重なっていて、しかも子役を主演にした1時間強のコンパクトな作品でそれを成し得ているのがとにかく天才的。
まず、タイトルが出る場面で静かな興奮が身体を駆け巡った。映らないママの顔。少し丸まった背中で窓の方を向く。その寂しげな背中をバックに"PETITE MAMAN"の文字が現れる。このたった数秒でとても上品に胸を抉ってくる。多分今年観た全ての映画で一番素晴らしいオープニング。その後の車のシーンもとても良い。
過去の母に会う話ではあるけど、二人とも幼すぎるからか、お互いが"未来の母""未来の娘"として相手を見るのではなく、1人の少女として接していて、それ故に"母"とか"娘"という役割を超えた相互関係が築かれていて、その純粋さが胸を打った。しかも主演の双子がめっちゃ可愛い〜。湿っぽ過ぎないのが良い!