独身の女性学者が、理想的な伴侶となりうるアンドロイドと一定期間生活をする実証実験に参加する話。
ドイツの作品らしい落ち着いた雰囲気。
終始静かなトーンなので、途中で寝落ちしてしまったが、つまらないわけではない。
ロマンチックなラブストーリーかと思いきや、哲学的なテーマがあり、「人間性」とは何かと考えさせられる作品だった。
そういったところに面白さがある映画だった。
使用者を「幸せ」にするため、その人に合わせて完璧にプログラムされたアンドロイドの伴侶。
アンドロイドとの生活は、生身の人間とのそれとは異なり、衝突もなく、全てが心地よいものである。
だが、人間の生き方はそれで良いのか?
そんな問いかけがあった。
終わり方も内省的なトーンで良かった。