「SHE SAID」のマリア・シュラーダー監督作品で、全編ドイツ語の映画です。
ダン・スティーヴンス、瞳の青さと顔のキレイさだけでも完璧なのですが、演技で更にアンドロイドに寄せて来ていて、本当にパーフェクト!
彼は主人公のアルマを幸せにするためにプログラムされたアンドロイドで、ドイツ女性の93%が憧れるシチュエーションも簡単に作れてしまう。しかも彼女の反応を見ながらその都度学習して最適化され、更に理想の相手に近づいていきます。
でもアルマは不安になるんですよね。自分の望む通りに動くロボットと暮らしていると依存してしまい、普通の人間とはつきあえなくなるのでは?と。かといって、このまま一人ぼっちで生きていくのもつらすぎる。
頑固な性格に加えて更に認知症を患っている一人暮らしの父親の存在も暗示的でした。将来自分も父親のようになるのでは?という不安もあるのでしょう。
後半、非モテ男性がアンドロイド女性といて幸せだと話しているシーンでは思わず涙が出ました。もう孤独じゃないんだね。
ラストも味わい深かったです。