ふぉれすと

白い牛のバラッドのふぉれすとのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
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とても静かで緊張感が張り詰めてる映画だと感じた。
牛乳工場のシーンが何を現しているのか分からなかったが、神の意志を自明(証明したり説明したりしなくても既にそれ自体ではっきりしていること)とした社会において、死刑は工場のベルトコンベアを流れる牛乳パックのように機械的になされているのであり、たとえその実行に誤りがあったとしても、金銭の支払いで解決を図って穏便に済むよう仕組まれているのである。
未亡人は、家を借りることすらできないし、男の人を家に入れるのもダメ、賃金の低さ、服の色の暗さ(自身の体つきに目がいかないようにゆったりした服きなあかんらしい)、ヒジャブ着用と、いったイランでの女性の地位の低さに驚いた。後、司法にまで神が関わってくるのかと驚いた。死刑も神の意志、間違えたのも神の選択、なんて都合のいい宗教。殺人も神様にやれと言われたと言っておけばいいのでは?間違えた死刑を下してしまって病んでしまうのを理解できない周囲の環境もとても歪だと感じた。
イスラム教を作った人は、妻や母や子供をレイプでも去れたのだろうか。圧倒的男性優位な宗教