さくらん

白い牛のバラッドのさくらんのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
3.1
ストーリーの大半は、色々な人の葛藤が描かれていて、イラン映画にしては丁寧だと(失礼!)観進めていたが、結局はどこまでも主役のミナ主体の作品だった。

夫の古くからの友人と関わるようになり、少しずつ喪服から色味のある服に変わっていったり、その彼から、大きすぎるほどの恩恵を受けて、前向きになるのかと。

夫の冤罪がわかり、真相がわかった途端にすべて帳消しなんて、なんと短絡的なんだろう。
これも宗教観なのか良くわからないが、この結末に至るまでのミナの気持ちの揺れも描かれていればよかった。