マリファナや薬物中毒への不正確さには問題があったとしても、いわゆる搾取映画としての最低さは、今の時代から見るとさほど感じないかなー。
だって、昨今のネットニュースの内容や釣りタイトル、SNSの炎上マーケティングなんかの方が圧倒的に酷い。
エクスプロイテーションの観点から見ても可愛いものだというのが率直な印象です。
個人的にはテレビの自主規制ですらウンザリしている属性なので、ヘイズコード時代の抑圧感を考えると、希望の光のような映画ですらある。
教育プロパガンダ映画として見たらNGであることは言うまでもないですよ。
でも品行方正だけが映画ではないと考えているタチなのでそのような感想を持ったまで。
まぁ、筋書きは教習所の交通安全ビデオに毛が生えた程度で、何ひとつ面白くはないのさ。基本的には説教だからね。
「ハハハハハッ!!」って笑ってまたすぐ真顔になる姿や、ラルフが裁判所に連れてこられた際の周りの人間のギョロギョロした目線だったりは、カルトらしさを感じて惹かれるものがあった。
少しトリップしたい方は、たくさん酒を飲んでヘロヘロになりながら、シーシャでも吸ってカラー版で観ることをオススメ。
P.S. ジャケットに「マニアック」とか自分で書いちゃダメ。「面白い話があってさー」とか言う人と一緒。(制作者に責任は無い)