ゴン吉

座頭市の歌が聞えるのゴン吉のレビュー・感想・評価

座頭市の歌が聞える(1966年製作の映画)
4.0
盲目ながらも居合斬りの達人である渡世人の生き様を描いた「座頭市」シリーズの第13弾。
勝新太郎が主演、小川真由美がヒロインを演じ、天知茂、佐藤慶、浜村純、町田政則らが共演。
音楽は伊福部昭。

盲目の渡世人である座頭市(勝新太郎)は、道中の高崎でヤクザの助っ人の浪人(天知茂)に斬られたイカサマ賭博師と出くわす。彼は死に際に息子の太一(町田政則)に金を届けてくれるよう座頭市に託す。その後、座頭市は道中で盲目の琵琶法師(浜村純)と出会い、一の宮で祭りが催されることを知る。平和な宿場町と聞いて一の宮にやって来た座頭市だったが、最近は板鼻の権蔵というヤクザが高額のみかじめ料を商人から徴収して人々を苦しめていた。座頭市が宿場で偶々出会った子供が太一で、彼の実家の上州屋で宿をとることになる.....  

勝新太郎の代表作である盲目の渡世人・座頭市の活躍を描いた時代劇。
提灯斬りをはじめ沢山の居合斬りを魅せてくれる。
ヒロインは小川真由美が演じる”ふじの家”で女郎をしているお蝶。若い後輩の娘のために金を工面するなど優しい姉さんで、座頭市は彼女に按摩をしたことで知り合う。 
悪人はヤクザの板鼻の権蔵(佐藤慶)。 
ライバルは浪人の黒部玄八郎(天知茂)。 
道中で知り合った盲目の琵琶法師がストーリーを盛り上げ、彼が奏でる琵琶の音や雷太鼓の音をバックに、座頭市が得意の居合で悪人たちを斬り捨てる。
「ドスを捨てろぃ!」 
ラストは彼女想いの黒部玄八郎との一騎打ち。
哀しい余韻を残して座頭市は朝焼けの空に向かって去っていく。   

2024.3 BS12で鑑賞
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