わに

明け方の若者たちのわにのレビュー・感想・評価

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
1.0
ただ単に口汚く罵るのもアレなので、「花束みたいな恋をしたの麦くん(以下、む)と絹ちゃん(以下、き)がもしもこの映画を観たら」という設定で感想を書いてみようと思います。

む「あんまりだったね」
き「うん、あんまりだった」
む「きのこ帝国の使い方がなってないっていうか…」
き「そもそもストーリーの時系列的に東京リリースされてないし、東京の若者が聞いてそうみたいな選曲」
む「そうそう。エイリアンズもよくあの曲を流して、あそこまでドラマチックにできないもんだよね」
き「麦くん、私ヴィレッジ・ヴァンガードを待ち合わせにする人、少し嫌いになります」
む「分かりました。待ち合わせ場所にしません。」
き「麦くんは?なんかある?」
む「何枚目のアルバムが好き?って話題、苦手です。」
き「分かりました。しません。」



さて、言うまでもなくダメなところしかない作品です。ポップカルチャーを「詰め込んだ」だけで同時代を生きた感覚は全くしないし、大好きなきのこ帝国がかかった!エイリアンズがかかった!というよりはこんな使い方をするならかけないでくれ、としか思わなかった。時代考証があまりにも杜撰すぎるし、『花束みたいな〜』とたまたま同じ年に発表されたのだとしても、一度脚本を考え直すことができなかったのかと思わざるを得ない。(逆に『勿忘』が映画の最後にかからなかったことの正しさを再認識した。)
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