走る屍

明け方の若者たちの走る屍のネタバレレビュー・内容・結末

明け方の若者たち(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

恋愛脳の男女が身内に泣きながら訴えるレベルの内容を映画にして、観客の「エモかった〜」を誘き出そうとしてる傾向が嫌いです。
欲求不満の人妻との薄っぺらい付き合いを自己陶酔型キープ君が「キラキラしてた、人生のマジックアワーでした」と感傷に浸っちゃうイタい映画だと思います。自分を拷問したい時に観るべきでしょう。
明大前、本多劇場、IKEA、ヴィレバン、江の島、深夜の高円寺の公園…キリンジのエイリアンのアラーム音をBGMに雨の明け方のラブホで抱き合う不倫男女…フジロックに対抗するための旅行…固有名詞を出して共感を釣るような商業的で量産型「エモい」には何の価値も感じないのに、毎年大量に作られるので需要があるんでしょうね…こういう映画に利用されるロケーションもアーティストも全部ブロックしたくなるからやめて欲しいです。「エモさ」の舐め合いもサブカル気取りの大学生ノリの会話も気持ち悪くて小説も映画も完走できませんでした。女性サイドの「ある夜、彼女は明け方を想う」も作られてるけど、勘弁してくれよイタすぎだろと思ってしまいます。
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