世界を知らない、何者でも無い若者達が何者かになりたくて夢を語る。
なりたい自分になれなくても、死んだように生きたとしても、マジックアワーは儚く空虚で美しい。
モラトリアムが許される20代の青春讃歌。
「なんだっていつかは終わるよ」
彼女に秘密があること、自己確立が出来ていない若者達の群像劇であることの演出が説明的過ぎて情緒に欠ける。
「好きだよ、全部好き」
「ありがとう」
20代前半、まさに2012年4月状態の友人から勧められて見た。20代後半に差し掛かる自分には、自身の20代前半、モラトリアムの軌跡を見ているようだった。友人とは、5年後にまた感想を言い合いたいな。