ポー

ボーはおそれているのポーのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ジャパンプレミアにて
母親がいろいろ仕組んでいたのは最後明らかになったけど、どこまで手を回していたのか分からないし、現実とボーの妄想の区別がつかなくて、1回観ただけでは理解しきれない
キリスト教の要素がところどころにあって、私が分かったのは
・聖母マリアとキリストが何ヶ所か確認できる。聖母マリアといえば処女懐胎。ボーの父親はちんこの形の変な生き物で、ボーがどうやって生まれたのかは謎。ボーと母のべったりな関係は、父親が介在しない聖母マリアとキリストのよう。
・劇中で青色が何度か出てくる。青といえば聖母マリアで、純潔や誠実な愛といった意味がある。
・キリストは死後3日で復活する。ボーの妄想がめちゃくちゃなので分かりにくいけど、母が死亡したという連絡から母の復活まではおそらく3日間ある。

アリ・アスター監督は来日時「「僕にとって家族とは終わりのない義務感」と言っていて、すごく共感できた。家族の愛や絆を描いた作品は多いし好きな物もあるけど、家族だからといって全てうまくいくわけではない、親の存在が子供にとって害になることもある、ということは家族関係で苦しんだ人にしか理解できないんだろうな、と思ったし、同じ苦しみを知っている映画監督がいるのは私にとっては励みになる気がする。
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