あらららららら

ボーはおそれているのあららららららのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

序盤こそ、胎内のメタファーの話か?とか、イスラエルやシオニズムの歴史か?とか考えながら見てたけど、話が進むにつれて何を見せられてるのかさっぱり分からなくなってきたので、考えるのをやめてスクリーンに身を任せる。
しかし流石なのは、話の意味は分からない(分からないからこそかも)けどとにかく不穏なシーンの不穏っぷりが際立ち、その緊張感がずっと続くので意外と退屈しない。『もう終わりにしよう』を引き合いに出してるツイートを見たけどまさにそんな感じ。古くは『ツィゴイネルワイゼン』もこんな感じだった気がする。
スリラーにも感じるしコメディにも見える。ジャンル分けするなら不条理劇。
しかし終盤は『へレディタリー』かくやという恐怖映画に変貌……と思ったらマーラ様みたいなのが登場。からの裁判。沈没。
アリ・アスター自身のセラピー映画という人もいたけど、もうなんかそれで良いやって感じ。考えても仕方がない!