「ボーはおそれている」はアリ・アスターが「狩人の夜」と「マルクスブラザーズのスラプスティックコメディ」が死ぬほど好き!!!!という気合いが痛いほど伝わり、「他人が居心地の悪い思いしてると、めちゃくちゃウケるよね!!!」というヤバさがむき出しなので、笑っちゃいけないと思いつつ、完全にコメディの文脈で撮ってるのでかなり笑ってしまった……
多分、マジでアリ・アスター、自分の映画はすべて「コメディ」だと思ってるし、実際、コメディだというのが飲み込めたのだ!
完全にマルクス・ブラザーズだった……最初から最後まで徹底して「現代でどんどん状況が悪くなるスラプスティックコメディやるとこんな感じです!劇物母と息子の関係性なんて、観てるだけで『居心地悪くて』ウケるでしょ!?」というアリ・アスター監督、なんというか……ここまで突き抜けてると、悪意も何もなく「本気なんだろうな」と思ったのだ……
はっはーん、と気がついちゃったんだけど、アリ・アスターくん、「冴えないおっさんがとことん酷い目に遭って、童貞をコケにされたり、裸で転げ回ったり、火をつけられたり、部屋をめちゃくちゃにされたりするのがウケる!🤣🤣🤣」っていうホモソ野郎だな!?
初っ端から「可哀想だよ〜〜、こんな治安の悪い地域でヤバい隣人がいて、おかーさんは見るからに毒親極み!みたいなタイプで、お前の人生ボロボロになるよ!とか予言されて……キチガイにやたらと絡まれ、刺されたり、車に轢かれたり……」を延々と『ウケる🤣』で撮ってるの、わりと感性がやばい監督だよ、このアリ・アスター