キョロ

ボーはおそれているのキョロのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.5
『⚠️劇薬注意⚠️』

何とも言えない焦燥感と言いますか、虚無感というか・・・。
ここまでよく分からない感情になるのはこれまでのアリ・アスター監督作品からは得られなかった気持ちです。

精神的に障害を抱えているであろう人物の心情を丁寧に繊細に表現されていたホアキン・フェニックスは勿論のこと。ここまで人間の心理的な部分を大胆且つ詳細に描いたストーリー、描写を想像できる監督の思考回路は気持ち悪いくらいに広大な域に達しているんだなと改めて感じさせられました。
人間なのかどうか疑うレベルですね。(良い意味で!)

ストーリーを整理しようと思考力を巡らせたのですが、もうざっくばらんに言うと「規模が小さくバトルシーンのないスターウォーズ」と言ったところかなぁと。
あくまで個人的な見解ですので、参考にはなりませんが、まとめるとそんな感じですね。
他の方の作品レビューを観ても「何を観させられているんだ」と感じられているように、自分も何を伝えたかったのかが分からないシーンが多々ありました。(特にクライマックス前辺りから)なので、観ても全てを理解するのはほぼ不可能ですし、観ないともっと分かりません。
ただ、一つ言えるのは普段私たちが普通に生活している中では絶対に感じることのできないものを得られることは間違いありません。
その感じるものが、普段の私たちの生活からかけはなれていないものとなっているので、
共感できるところもしばしば。そこが、この監督の作品の魅力でもあり、人気である理由の1つと言っても過言ではないと思います!

まぁ、本当に今作品もカオスでしたよ。
前作二つの作品よりも、グロ描写が少なく、苦手な方も観やすい方だとは思いました!
キョロ

キョロ