びらびらマン

ボーはおそれているのびらびらマンのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.1
トム・ヨークかよお前!?

母と子、コントロールする側とされる側の物語ですが、親子という関係に対してここまでの俯瞰的なというか、「他者」としての冷めた視点を持っていることが怖い

というか、最序盤のカウンセラーとの会話の中の「母に対して死んでほしいという感情と大切にしたいという相反する感情を持つことは自然」ということがこの映画の全てというか、親と子の関係を表してますね、、

前作「ミッドサマー」に対して「カップルで見に行ってね」といっていたアリ・アスターですが、本作は「親子で見に行ってね」と言っている。どう考えても頭がおかしい!!が、向き合えということでしょうか。

蓋をしてしまいたくなる人間関係の口に出したくない部分を映像として表現するアリ・アスターはある意味で誠実。

ちなみにアリ・アスターはしっかりお母さんと見に行ったみたいです。えらい。

後、全然見れる狂気です。食べれるパン。ホドロフスキーはフライパンです。