飲み込んだスイカの種が発芽して成長して腸壁がみちみちに伸ばされて張り裂ける瞬間、みたいな想像ばっかりしてたり、道を歩けばヒエロニムス・ボス作品くらいの情報量を処理したり、スクリーンを観ている視界の端で腕時計が光を反射してるのがいちいち神経に障ったりして、人生疲れてるみんなのための逆アミューズメントパーク
(舞台袖にワイヤーを吊るしてる手や裏方のおじさんの頭が一瞬覗くの、アリ・アスターからのウインクに等しい)
(これがボーにとってただひとつの現実だし、誰にとってもそう わたしたちは花の絵を描くのではなく、絵の花を描く)