親からの過干渉を受けた子どもはこういう感覚の中で生きているのかもしれないな。どこにいても常に親のレールが敷かれているような。
そういう人たちからすると、この映画がブラックコメディだとかアート系映画だとか言われている現状こそがホラーなのかもしれない。
まあ、最初のシークエンスは明らかにブラックコメディすぎるけど。
プールの死体を下から映すショットとか、いくつか魅力的なショットやシーンはあったけど、悪夢がただただ延長されているような感覚で、この監督の前2作のような「異社会」とつながるような感覚はなく、最後の最後まで親子の話だったのが拍子抜けというか、この結末なら3時間も引っ張らないでほしいと思った。