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ボーはおそれているのkanpaのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大傑作。特に冒頭の30分。あまりの凄惨な展開に笑いが止まらなかった。ソフト化されたらまた観たい。

ヘレデタリーもミッドサマーも世評ほど好きではないが、今作は終始楽しめた。

この映画をユダヤ教典のヨブ記の映像化であると主張する映画評論家がいるが、考えるべきは、ヨブ記を下地に監督は何を語りたいのか、ということではないだろうか。私には「恐怖や困難や理不尽に抗い立ち向かえ。さもなくば、この男のような最期を迎えることになるだろう」という主張が込められているように感じられた。

前作の「骨」然り、プロデュースした「オオカカミの家」に続く、支配層や体制側に向ける批判的な眼差しを、私は全面的に支持したい。
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