なつき

ボーはおそれているのなつきのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

\私的初・アリアスター作品!精神的ホラー/

まず3時間という長い上映時間だったけど、展開がいくつかのフェーズに分かれて、気絶→目覚めという形で切り替わっていったから飽きることはなかったな
画面の切り替わり方はA24をとても感じた。

そして何よりホアキンフェニックスの演技力よ。目線の泳ぎ方や落ち着かない感じ、すごいリアルだな、て思った。
不安障害がある人って世界がこんなふうに見えているんだろうな。そりゃ辛いわ。
もしかしたらあちこちに監視カメラがあって今この瞬間も監視されているかもしれない、もしかしたら部屋の中に誰かが潜んでいるかもしれない、もしかしたら、、、こういう不安って、誰しもが一度は体験したことあると思う。けどその不安がボーにとっては暗くて深い心の錘になっていたんだろうね。

大変だなあ。辛いねえ。
ボーに同情するのはさておき、どうしても胸糞が悪かった。
おすすめは全くしないかなー


⚠️以下ネタバレ含む自己解釈⚠️
いろんな解釈があると思うけど、私はほとんど全て不安からくる妄想ないしは幻覚だと思ったかな。
現実の瞬間は、目覚めの4つシーンのみ。
①多くの人には気にならないような物音もきっとボーにはとんでもない騒音に聞こえる。廊下での話し声も全部ボーへの文句に聞こえる。こうして眠れなくて、目覚めたら大寝坊。現実にもいるんじゃないかなあ
②社会復帰タウンの治安が悪いのはきっとそうなんだけど、現実の100倍ボーには治安が悪く見えているんじゃないかな。追いかけられているように感じたり、見られているように感じたり。
③拾われた家にいた狂った男はボーの妄想と解釈したかな。それかまあ犬とか?どれだけいい人の家にいても、なにか隠しているのではないかと感じる。男とに命を狙われているように感じる。部屋を貸してくれている女の子に恨まれているように感じる。こうして逃げ出してしまう。
④発信機が付けられているように感じる。キャンプも全て歩いているボーの中で繰り広げられた物語なのではないか。心のどこかでお父さんが生きていると思っていたのではないか?
⑤そして最期息を引き取る瞬間まで誰かに見られているように感じる。

こんな解釈をしました。
なつき

なつき