ボーはおそれているのkanappeのネタバレレビュー・内容・結末

「ハウス・ジャック・ビルト」のような強迫症、神経症の男性を面白おかしく映す映画と思いきや、どんどん「トゥルーマン・ショー」のような構造になってきて頭が混乱した。
最終的には面白おかしい幻想だと思っていた全てが、「現実に発生している」という事に気付かされ、恐怖する。
でかいチンコ、本物なのかあ。

アリアスター監督が一貫して描くのは「なにか抗えない、大きなものからの支配と恐怖」だと個人的に思っている。
今回は「親」という非常にパーソナルかつ全人類が共感を覚えるテーマだったのではないか。
ただ描かれ方や舞台設定が私たちの現実とはるか離れた異常な世界であるから、理解に苦しみ「もう見たくない」と思ってしまう。
あくまでファンタジーの世界/現に起こっている ということの乖離。