3時間の長尺の映画だけど内容としては別々の短編映画4つがひとつの映画となっているような構成になっているので途中で間延びしてるようには感じなかった
そしてそれぞれのパートが監督自身の過去作のオマージュみたいな構成になってる
最初のパートは原作とも言える短編映画「Beau」
アパートで鍵を無くすシチュエーションからしてほとんど同じ内容
次のパートは監督デビュー作の「ヘレディタリー」
奇妙な家族関係がやがてこじれていくというテーマが共通してる
3つ目は有名な「ミッドサマー」
カルトっぽい集団に迷い込んでく主人公っていう流れからマイルドなミッドサマーって感じなパートだった
そしてラストが彼が何をおそれているのか明らかになるパート。といっても作品全体が難解なのでスッキリする感じでは無いけど
家族をテーマに歪んだ愛憎というテーマは他の作品からも共通した要素が見て取れてアリ・アスターが好きな人にとっては集大成みたいな作品だと思う。それって悪く言うとツギハギ感になるけど
劇中で流れてる歌の歌詞や背景に出てくる文字や写真一つ一つに意味があって膨大な考察対象があるんだけどネイティブじゃない日本人から見ると分かりにくい演出も多い
(特に顔がね、同一人物なのかどうか認識できないの)
内向的で周りに流される主人公や最終パートでの行動とか要所要所で初期TV版のエヴァっぽいんだよなぁ･･･そうだとすると真面目に考察するのはあまり意味が無いのかなとも思った。
