このレビューはネタバレを含みます
ボーというおじちゃんが、母に会おうと奔走?するお話。大いに語弊ありw
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◆ボーにふりかかる災難の数々は、理不尽の一言に尽きる汗
序盤、ボーは不運の連鎖により、精神的に追い詰められて、素っ裸のまま通りに出て…交差点で油を売っていた警官に必死に助けを求めるのだが、残念ながら怖がられて、武器を降ろせと銃を向けられてしまう。
警官の恐怖の表情(当然だろう)、それに負けないくらい渾身の!畏れおののくボーの表情(まぁ、仕方ないだろう汗)、ヒリつく空気に耐えきれず、ボーが走り出した時、わたしの感情は迷子になり、思わず笑ってしまった汗
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◆これで3作品連続?…天地逆転カットを経て、いよいよ変な旅の真相が明かされていくが…??
ここまでに自分の中では、きっとこの話は強大な母を受け止めきれず、性的にコンプレックスを持った男が、何とかそれと対峙する様を観ているのだろうと整理していた…
そして、ついに幸せを享受した…と、思った矢先に掌返し!男はただオスとしての役割以外は不要なのです!と文字通り見せつけられ…しまいには断罪?に処されていく。
ボー個人の理不尽を超えて、彼の周りを不条理世界が取り囲んでいたような汗
あんなに可愛げな困り顔をしていても、優しいだけではダメなのか…いや存外したたかな振る舞いもちらつかせてきたか…
はたまた冒頭の出産シーンからずっと、水難の相が見えていたから、然るべきゴールにただ着いただけなのかしら…
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◆舞台がボーの現実を取り込んでいき、
理不尽極まりないお話を経て、今度は現実に舞台が重なって…奇妙で幻想的なシークエンス、とっても好きでした。多分ボーの勘違いだったけれどw
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・あまりに消化不良でいろいろ調べてみて…結局のところ本作は、旧約聖書のヨブ記になぞらえたものだそうだ。悪くないものが苦しむ…その説明には符合する描写もたくさんあったし、合点もいった。
ただ…そもそもわたし、神とか嫌いだったwだって神って手詰まりじゃない?
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・ルック1.0
・シナリオ0.5
・役者1.0
・深度0.5