lacousinebette

エッシャー通りの赤いポストのlacousinebetteのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会で鑑賞しました。
上映前にキャストと監督の舞台挨拶がありました。

無名の役者たちがワークショップを通じてキャストになり、園子温監督が久々にインディーズ映画に帰ってきた。しかも、園子温監督は心筋梗塞に倒れたあと、原点に立ち返るためにこの映画を作ったそう。
そういう物語を聞くだけで胸熱になります。

そして、この映画を観るときに強烈にオススメしたいのは、このように可能な限りキャストの事前情報や、園子温監督がどういう経緯でこの映画を作ることになったのか、予習することです。
予習すればするほど、この映画を楽しめるはず。その意味では、舞台挨拶付き(上映前)で観られたのはとてもラッキーでした。

映画の内容にはあまり踏み込みませんが、藤丸千さんと黒河内りくさんの輝き、存在感が抜群でした。松田龍平さんと結婚したモーガン茉愛羅さんもいい。
水着を着てるわけでもないのに、やたら女性の胸の谷間が見えるのは、園子温映画らしい気もしました。

ネタバレといえども詳しくは書きませんが、最後の渋谷のシーン、あれはどこまでが現実でどこまでがフィクションなのか?どうしても気になっちゃいますよね。
本当だったらすごいし、演出だとしても観客を戸惑わせます。
私は「この映画は、現実とフィクションの間を楽しんでくださいね」という作品からのメッセージと受けとりました。
その意味でも、しっかり予習してから観るのが吉。周辺情報と併せて、初めて完全体になる作品だと感じました。
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